歴史の云々かんぬんとか、現代史に続く事実とかも知識としては面白いんだけれど、日本人の特に日本語の持つ意味なんかは、僕の感じていた色んな違和感とか、信念とかに、それこそ結びついていく感覚になれる。
昔から好きな言葉に「和」というのがある。
昨日観た内容では、この和って言葉の意味を解説されてたんだけど、僕はこの「和」って言葉の読み方にある「あえる」ってのが好きだった。
あえるってのは、料理で使われる。
この手の料理は、たいていの場合、これはイメージなのかも知れないが、強く主張するものがなく、だけど、それぞれが活きている、そんなイメージの料理だと思っている。
つまり、あえるってのは、日本人特有の思想を表していると思うわけだ。
仏教と神道が融合したり、クリスマスに除夜の鐘に初詣と年末年始には無宗教と言っている人たちが信仰的な行動したり、こんな国はどこにもないのだから、本当に和えてしまってるし、和えられるのが日本人の個性なんだろう。
個性重視の時代、これは西洋の影響だとは思うけれど、和えることが希薄になってるような気もする。
それぞれの個性を和えれば、すなわちちゃんと評価すれば、その人がいるからこそできること、成し得られること、つまりは、その人がいなければ(少なくともそのコミュニティでは)たどり着かないことってのは、確かにあるはずだ。
だから、我先にとか、そういう競争社会に疲弊する人ってのも、やっぱり日本人なんだろう。
順位をつけることが悪いとは思わないし、かけっこで一等賞なんてのは勲章であり、個性なんだから、それはそれで良いと思うけれど、それが優劣ではないってことを教えてくれる世の中になればいいなと、和えるって言葉から僕はそんなことを感じてやまない。
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