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それぞれの冬

少し気の早い話だけれど、夜もひんやりして来たので、愛知の冬とはなんぼのものかとか考える。

京都にいた20年間は、底冷えで足元から来る寒さの中、澄み渡る夜空の下、真っ白い息を吐きながら駅前でギター掻き鳴らして、大声でヘタクソな唄を歌ったもんだ。いや、もちろん路上ライブしてたのは18〜22歳くらいまでの短いあいだやったけれども。なんか、京都の冬にはそのイメージがある。

滋賀にいた19年間は、雪。大津はたまにしか積もらへんかったけど、彦根では積雪当たり前。豪雪の時は30〜50cmほど積もってたから、朝の雪かきを何度も経験した。あれは体力仕事やから、毎日じゃなかったことだけがありがたかった気もする。

そう考えると、京都と同じほどの緯度にある岡崎は0度前後はなさそうな感じかなぁ。

太平洋が近い分、京都とも違うか。

何より、岡崎はいつも優しい風が吹いてて、心地よい日が多い。

滋賀から愛知って150〜200kmほどの移動距離やけど、それだけ移動したらもう肌で感じる空気は違う。

自分の肌に合った場所を見つけることができれば、そこで過ごす人生はそれだけで幸せ感じられるのか、そこまででなくとも健やかでは生きていられるかも知れない。

やっぱ沖縄かな。

冬と言えば、まだ先やけど、女神ちゃんと出逢えたのも冬。そー言えばあの頃は、雪がパラついてたなぁ。

初めて会った日、女神ちゃんと近江神宮で見た雪は、晴れた空から降り注いでた。あの光景は、今でも鮮明に思い出す。

あの日から9ヶ月が経とうとしてるけど、この一年が濃過ぎて、もう何年も経ってるような感覚がある。

そう思うと、女神ちゃんと出逢うまでの一日はぼんやり過ぎてたけど、あの日からは一日一日大切に生きてたんかも知れん。

覚えてるもんなぁ。

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