「殺してやる!」って自分が思い込んで殺せるのではなく、相手に思い込ませて殺すというなんとも超能力的なものだ。
でも、人の思い込みってのは、確かに怖い。
何かを思い込んでない人間なんていないだろうし、思い込まないと生きれないこともたくさんあるから、それを逆手に取るってのもサイコパス的な感じだけれど、、、
ともかく、僕はその漫画を読んでマイナスな思い込みなのか、プラスな思い込みなのかは関係なく、自分自身を疑うってことは大切なことかも知れないなんて思った。
自分は自分として自分らしく生きてるつもりでも、他者と関わって生きている限り、事実は他者から見た自分こそが自分であり、それは真実とは異なっていることが多いからだ。
真実とは、自分が思う自分でもなく、素直な自分、子どものように無垢で純粋なだけの自分だ。
心の声を発しているのは素直な自分だろう。
その声と行動が一致しなければ、精神は歪むし、行動が他者が介在したものなら、素直な自分を隠してしまう。どんどん隠してしまう。
声に従えとも思うけれど、その前にすべきことが先ほど書いたように「自分を疑う」ってことだ。
なぜ心の声と行動が一致しないのか?その理由は自分にしかない。
その原因を把握しなければ、超えるべき壁に沿って歩き続ける徒労人生になる。
僕は壁に沿って歩いてることさえ気付かなかったけど、そうなんじゃないか?って気付いた時に、この漫画をたまたま読んで、「あれ?もしかして、オレも思い込んでることってたくさんあるよな?」となった。
そして、自分と向き合うこともそうだし、女神ちゃんともちゃんと向き合えてないなと思った。
女神ちゃんの側にいたくて岡崎まで引っ越して、誰も知らない町で生きて行こうと決めた。
言葉だけならカッコよく聞こえるけど、リスクの大きさと向き合ってはいなかった。
そして、この一年、別れたり付き合ったり繰り返しながらも、願い叶って女神ちゃんと結婚できた。
だけど、諸事情もあり生活はさほど変わらなかったから、なんとなく去年から変わらない関係の気がしている。
そのことで、自分が夫である。という自覚が薄いってことにも気付いた。
今の僕と1年前の僕とでは変わっているはずなのに、それ以前から何も変わっていないと思っていたことに気付いたのだ。
それは思い込みだ。
だから、僕は自分を疑った。なぜそう思い込んでいたのか?と。
それは、単純な話、変化を嫌うからだ。
自分の立場や環境、心構えや責任、行動すべてが変化しているのに、そんなことないと考えていたわけだ。
そんなことない方がそんなことないって話。
そのことに気付いてから(と言っても昨日今日だが)、僕は女神ちゃんの夫だ。という自覚が芽生えはじめた。夫になって半年も過ぎてしまったけれど、芽生えたら考え方も変わり始めている。
これまでは、以前と同じように僕は僕、女神ちゃんは女神ちゃんと思っていた様々に対して、女神ちゃんの問題は僕がなんとかする。と思うようになった。
できないこともあるだろうけど、妻の問題は夫婦の問題だ。だから、僕はこれから女神ちゃんの夫として、妻と向き合うってことをしていく。
本当は、いつも一緒に生活できれば良いんだけれど、そうも行かないから、この生活の中でもそこに向かって変わる。
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