想いが強いと周りには理解されないことがある。
特に経営者にはその傾向が強い気がする。
地に足をついていない訳ではないんだろうけど、そう見えてしまう。
それはある意味仕方ないとも思う。
地べたから空を見上げるのと、空から地面を見下ろすのとでは、見えてくるものが違うように、そもそも見ている景色が異なるのだから。
どちらがどうって話ではなく、目の前の今を見るか明日から今を見るかの違いだ。
見ている方向が違えば、想いは相入れ難い。
だから、想いは理解できるように時間をかけてでも伝え続けるべきだし、その手間を惜しんではいけない。
それと、大切なことは自分の言葉で話さないことだ。
相手の言葉で話さなければ、相手には理解されない。最悪の場合、敵とさえ思わせてしまう。
人は同じ言葉で話す人を仲間とみなしやすい。
例えば、「今日は3回アタリがあったけど、乗せられんかった」って会話を理解できる人は、釣りが好きな人だ。
伝わってるだろうか。
意味も知らずに使うって訳じゃないけれど、例えば相手が魚のことを「うお」と言うなら、こっちも「うお」と言う。
家のことを「ハウス」というなら、同じように「ハウス」という。
そんな奴がいるかどうかはどうでも良くて、相手の言葉に合わせることで、相手は話がしやすくなるものだ。そうなれば、警戒心なども減るし、こちらの話も聞く体勢が整う。
ようは、如何に相手に話を受け入れてもらえるか?その準備をさせておかなければ、一度警戒されたり、心を閉ざされたら、もう話は通じない。
そういう細やかなところを意識しなければ、想いは通じないことの方が多いだろう。
想いが強くて孤独になってしまう前に、伝え方を学ぶことは大切だ。まぁ、僕も勉強してきた訳じゃないから知らないけれど。