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こだわりの塊を俯瞰したいものだ

作り手や職人にありがちなことだけど、自分の手掛けたものを「作品」であると感じてしまうと、それはもう商品ではない。

これもいわゆるプロダクトアウト、マーケットインと同じことだと思う。

だから、売り手側と買い手側、どちら側に立って見るか、考えるかで、商品か作品かの捉え方は変えられるとも言える。

だけど、難しいことに「お客さまの声」を聞いても良い商品を作れる訳じゃない。

こうして欲しいとか、あれは要らないとか、そういう要望は必ずしも正しい訳ではない。

だから難しい。

ペルソナが本当に必要である商品を作るのではなく、その商品が本当に必要なペルソナを作る方が正しいってことなんだろう。

だったら、お客さま視点ってなんだ?とも思うんだけど、それは商品やサービスに対して客観視できてるか?って事であって、お客さまのための商品を作ることとは違う訳だ。

ようは、何を作るべきかは売り手側に委ねられるべきだけど、何を伝えるべきかは買い手側に立たないと分からない。

そして、買い手側に立てれば、商品は作品でなければならないことはない。

作品とは、こだわりの塊みたいなものだ。

だから、作り手としてはそのこだわりを見て欲しいし、それを伝えたくなる。

ただ、それは誰にも伝わらないという前提でないと、「なんで誰も分かってくれないんだ」って売れない芸術家みたいに苦悩する。

僕もいつだってその苦悩の最中だ。

お客さま視点ってのは、本当に難しい。

だから、お客さまの声は聴き続けなければいけないと思う。

そして、その言葉から「何を言っているのか?」をしっかりと汲み取り、感じて自分の言葉へと昇華したい。

広告を担う立場として、僕はそんなことを考えている。

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