そして、商売をはじめてから、違和感に気付く。
確かに美味しいパンでお客さんは喜んでくれているはずなのに、お客さんは一定数しか来ないし、売上も横ばいで、毎日毎日鬼のように働くだけで、少しずつ体と心が消耗しているんじゃないかと。
こんな商売の仕方を続けられるのかと不安になるかも知れない。
どんな商売でも、こんな不安は付き物じゃないだろうか。
ボクたちは商売について何の知識もないままに「夢」を描いてより良いものを提供しようと努力をするだけだから、いざ踏み込んだ後で、「あれ?商売ってこんな難しいのか?」と気付いたりする。
こだわりが強い人だと、ここで「もっと美味しいものを」とか「もっと喜んでもらえるものを」とかって思考にハマって、品質とか種類を増やしてしまうかも知れない。
それで当たることもあるかも知れないけれど、これではギャンブルと変わらない。
だけど、この思考に陥りがちだと思う。
本当はもっと商売の本質的なところに目を向けるべきだ。
商売の本質とは、「売り上げる」こと。
つまり、売上を伸ばすためには、どうすればいいのか?そもそも、売上とは何か?を知らないといけないし、そこに考えを巡らせなければいけない。
よりよい商品なんかに時間を費やすのは、その後だ。
だけど、どうしても自分の力の及ぶ範囲、つまり技術などに目がいきがちになる。
商品やサービスをいくら良くしても、お客さんが増えなければ意味はないし、売上が増えなければ損しているだけなのに。
付加価値なんかも増やしがちだけど、それも本質に上乗せされて初めて意味をなすものであって、付加価値を増やすことが大事なんじゃない。
商売の本質は売り上げることだから、まずは、どうしたら売上を伸ばせるのかだけを考えて、その為のことに集中しなければ、好きなことに殺されるかも知れない。
そうならないためにも、やっぱり商売の勉強はした方が良いんだろうなぁと思う。
久しぶりにこういったことに思考を巡らせているけれど、しばらくこの手の記事を書きながら、知識の掘り起こしと整理をしようと思う。
商売の本質の話は、またいずれ。
早々に知りたい人は、要望をくれたら書く気になるかも知れませんw
]]>