「人に聞く前に辞書を引け」
僕はそんな風に育てられた。
自分で解決方法を知っておくということは大切だし、今はGoogle先生が大抵の答えを知っているから、そこで調べることは当たり前になってる。
ただ、僕が教えられたことは、解決方法云々ということではなく、自分で解決しろってことだった。親の意図は関係なく、僕はそういうもんだと思い生きてきた。
そのお陰で、ネットで調べれば学べると信じて、HTMLやらCSSやらも独学できたし、良い面は確かにあると思う。
その反面、人に聞くことは恥なんだとも考えてしまっている。それは、力不足であることを自分で認めることなんだと。
つまり、人に聞けば自分に能力がないことを認めるだけでなく、そんなことも知らないのかとバカにされると感じているわけだ。
これは間違いだ。
知ったかする方が悪だと思っている自分がそう言っている。
蓄積された知識でなんとかなる場面も大いにあるし、調べることが間違ってる訳じゃない。
ようは、親の教えよりことわざの方が真理だと言うことだ。
「聞くは一瞬の恥、聞かぬは一生の恥」この言葉の上に、「人に聞く前に辞書を引け」が成り立つ。
あらかじめ調べられることは調べる。その場で聞けることは聞く。
それを両立させておかないと、僕のように知識不足が恥だと勘違いしてしまう。
結果、誰にも相談できない人間が出来上がる。
三人寄れば文殊の知恵とも言われるように、一人の頭脳なんてのは一視点からしか物事を判断出来ない。
だけど、違う視点が加われば、全く違う観点を持って来れる。
僕は天才じゃないから、恥はかき捨てで、これからはもっともっと人に頼ろうと思う。
頼らなければ上手に生きていけないことを深く深く落とし込もう。
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