なぜなら、書類を提出するくらいのことなら誰にでもできるからだ。
では、会社名を考えたり、ホームページを開設したらどうだろう?
それも書類の提出と変わりはないはずだ。起業したと言えなくもない状態だけど、自信を持って言えやしないだろう。
だから、もしあなたが「起業してます」と言える状態にないのだとしたら、その原因は書類の提出とか、会社名を考えるとか、ホームページの開設とか、そんなこととは別にあると言える。
なぜ起業してると言えないのか?
起業してると言えない理由はなんだろう?どこにあるのだろう?
勇気があれば言えるのだろうか?
いや、「起業してます」とただ言うだけならあなたもできるはずだ。
問題は、その奥にある。
起業するとは、自分で仕事を請け負うということだ。
仕事を請け負うとは、お客さまから依頼されたということ。
依頼されるとは、お客さまを見つけたということ。
それと、仕事を請け負うとは稼ぐということだ。そこに金額の多寡の問題はない。
つまり、起業するとは、お客さまを見つけて、お金を稼ぐことを意味する。
起業してると言えない理由もここにある。
どういうことかと言うと、お金を稼いでいないことへの劣等感とお客さまを見つけていないことへの不安感から、人に言えないということだ。
さらに厄介な問題
起業してると胸を張って言えない理由は伝わったと思うが、実はこの理由をしっかりと腑に落とせていない人は多い。
起業がお金を稼ぐ=収益と、お客さまを見つける=集客の2つに定義されるということは、その2つさえすれば「とりあえず」は事足りるのだが、起業するためには「他の何か」が必要だと考えてしまう人が多く、それらに奔走してしまっている。
例えば、冒頭にも書いたように、、、
- 開業届を出さなければ、、、
- 会社名を考えなければ、、、
- ホームページを開設しなければ、、、
のように、収益と集客とは別のことに取り組んだり、、、
- 人脈を広げなければ、、、
- 知識を深めなければ、、、
- できることを増やさなければ、、、
のように、終わりのないことに力を入れてたりする。
それらが必要でないことはない。だけど、収益と集客という2つを行うには、少し遠回りすぎる。
だけど、こういうことをしている人は多い。
なぜなら、怖さをぬぐい、安心感を得たいからだ。厳しく言えば、自分は起業に向かってると思いたいのだ。
そして、実際には「何をしたらいいのか」が分からずに困っている状態でもある。
これが厄介な問題だ。
どうすれば良いのか?
この厄介な問題は、本人が起業してると言えない理由に気付いていないことから起こる。
現代では、インターネットで調べれば何をすべきかは分かりそうなものだから、とりあえず起業について調べていると思う。
起業についての情報は、その多くが「何から始めればいいのか?」といったことに対して、何で起業するかというそもそも論や、手続き的なことや、精神的なことなどが多い。
だから、それらから始めればいいのかと思い、取り組むのだけれど、やってもやっても本当の意味で不安をぬぐえることはない。
起業したいのなら、まず収益と集客、この2つをやるしかない。
他のことはそれらをしながら補填していく。
それが一番近道だし、確実な方法となる。
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