日本人ってのは、その点がずば抜けてるんじゃないかと思う。
個人的見解でしかないから、軽く流しながら見て欲しいんだけど、古くは神道と仏教を融合させるという離れ業をやっている。
でも、僕はそれが日本人の凄さの全てではないかと思うのだ。
10/30にハロウィンパーティーを楽しみ、12/24にクリスマスイブを楽しみ、12/25にクリスマスを祝い、12/31には除夜の鐘(お寺)に耳を澄ませ、1/1には初詣(神社)に参る。
節操がないと言われたらそうだ。でも、日本人の多くはそれを否定はできないだろうし、別になんとも思わないだろう。
それくらい柔軟な思考を持っている。
これ自体は本当にスゴいことだ。
なぜなら、世界の多くの人は宗教に生きる意味を見出しているからだ。
なのに、日本人は宗教にこだわらない。
その柔軟性こそが日本人の唯一無二の国民性だろう。
さらには、それらを自分達の都合に合わせて解釈できるんだから、器用なことこの上なし。
で、僕はこれは何も思想だけの話ではないと思うわけだ。
生き方もそうであっていい。
他者との関わり合いもそうであっていい。
「あぁ、こいつはこういう奴なんだな」
そういう解釈をできることが大事なんだなと。
自分の価値観を押し付けたがる人は多い。
実に多い。
だけど、それが自分の経験上、正しい結果になったからと言って、相手の人生でも正しいとは限らない。
にも関わらず、それを押し付けたがる。
それって、嫌われる行為ですよ?
全てが異なる人間同士において、価値観の押し付けなど火種以外の意味を持たないってことをなぜ現代人は理解できないのだろう?
多様性ってのは、それを指す言葉ではないのか?
多様性って言葉も一人歩きすれば、個人対個人って概念になりがちで怖いんだけど、本当はそうじゃない。
個々を尊重する。
これを多様性って言うんじゃないのか?
一人一人、あなたとわたしは違う価値観、異なる思想で生きているけれど、わたしはあなたを1人の人間として尊びます。
これを互いに思えないなら、多様性を認めていることにはならない。
論破なんてもっての他だろう。
認めるってのも上から目線だけど、否定するよりはまだマシな気もする。
他者の価値観を認めなかったり、押し付けたり、許せないのは、日本人らしくはないんじゃないかってことで。
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