「あなたから買いたい」というお客さんが何人もいる状態を作っていれば、何を売るかは二の次だ。
寅さんが何を売っているかは関係ない。
ようは、お客さんは商品や会社につくんじゃなくて、人につくってことだ。
そして、そのためには「売り方」が重要になる。
何度も出してあれだけど、寅さんは売り方がウマいからなんでも売れる。
使いさしの鉛筆だって売る。
なんで売れるかって言うと、物語を語るからだ。
物語というと大げさに聴こえるかも知れないが、ようはエピソード。
「この鉛筆を見てると思い出すんだ」みたいに、鉛筆にまつわるエピソードを聞かされると、なんだか鉛筆が欲しくなる。いらないのに欲しくなる。
寅さんの場合は作り話だと思うけど、たいていの場合、商品やサービスにはエピソードがあるものだ。開発秘話みたいなのとか。
そういったものを言語化して、発信していく。
もちろん、すべてが反応されるわけじゃないだろうけど、人は物語が好きだから、ただの説明文よりは幾分か反応は増えるだろう。
さて、集客を支援する僕としては、お店や企業の物語をひとつでも多く集めたい。
だから、僕は経営者やスタッフやお客さんの話を聴く。
様々なエピソードから想いを感じ取り、自分なりにこれは使えると思ったものから言語化する。
それが僕の仕事だと思っているし、僕は人の話を聴くのは好きだ。自分の話をするのも大好きだけど、聴くのも好きだ。
そして、人は自分の話を聴いてもらえることに喜びを感じる。これは副産物だけど、聴いてくれる相手に好感を持つってこともあるから、僕としては仕事をよりしやすくなって嬉しい限りだ。
そんな訳で、集客を後方支援する仕事では、とにかくまずは経営者たちの話を聴く。経営者の想いを語ってもらうことから始まる。
どうせなら、想いを理解してくれる人に仕事を依頼するほうがやりやすくもなるだろうしね。
実際、今仕事をさせてもらっている会社の社長がそう言ってくれてたのが、僕的には本当に嬉しかった。
そう言えば、、、
寅さんって観たことないなぁ。
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