お互いが好き同士で交際を始めたはずなのに、日が経つに連れ、時間の経過と共に、なんだか違和感を覚えたり、すれ違っていったりするのはなぜだろうか?
会うのが楽しみで仕方なかったり、声を聴きたくなったり、メールが楽しかったりってのは、誰もが経験してるところだろうけど、いつしかそれがそうでもなくなっていったりして、言わば「普通」に思えてしまう。
そんな時に、ふと思うわけだ。
「あれ?前はあんなにワクワクしてたのに、、、」と。
それで不安になってしまったり、なんとかしようと頑張ったり、とにかく2人の関係では「普通」であることを否定しようとする。
つまり、恋愛における男女関係は非日常であって欲しいと願っているわけだ。
これは何も彼氏彼女だけの話ではなく、夫婦でも然りだろう。
とかく、非日常を求める。
だけど、日常だと感じるようになった感覚に非日常を感じさせるなんてことは、簡単ではないだろう。
普通を異常にするなんて難しいものだ。
何より、異常にするにはパワーがいるし、それだけで疲れてしまう。
そんな訳で、そこにパワーを使うという選択肢は及ばず、2人の関係だけが劣化してるかのように思うようになる。
ただ普通になっただけなのに、それを以前からと比べて劣化だと思うようになる訳だ。
ちょっと待て。
非日常は、そりゃ楽しい。
千葉にあるのに東京を冠する夢の国のように、非日常ってのはワクワクするものだから、そりゃついつい求めがちだけれど、あなたがこれから共に生きたいと願う相手と過ごす日々は、非日常なのか?
あなたがこれまでも、今も、これからも過ごすのは単なる日常だろう?
そこに相手を引き込む、相手の日常に入る、もしくは、2人で日常を過ごす、それがあなたの人生ではないのか?
毎日がハプニング!映画みたい!ドラマのようだ!そんなことが日常である訳ないだろう。
それは、男女関係でも同じじゃないか。
当初は非日常的に感じたかも知れないが、実際にお互いが過ごしているのは日常で、そこに相手が入ってくるから、ちょっと非日常的に思えてただけの話だ。
だけど、それを受け入れられない。
相手が好きって気持ちと、非日常的な感覚が一緒だと思っているからだ。
違う。それは、別々のものだ。
あなたが相手を好きな気持ち、それはそれで相手を思っている真実の想いだ。
それを共に過ごす時間の楽しさと一緒にしてはいけない。
想いがブレないものなら、共に過ごす時間、それはいつでも楽しめる。
別に日常であっても楽しめる。
事実、そんな男女も多いだろう。
ようは、相手を大切に想えているか、そして自分だけが楽しくなりたいと思ってないか?ってところに問題がある。
つまり、男女関係が上手くいかなくなるのは、相手に問題があるのではなく、あなた自身のこころの問題、そして、心構えの問題だ。
相手を大切に想えているのか?
それは、相手の幸せと感じる言動が、あなたにとっても幸せであるのか?と言うことだ。
相手の幸せのために、あなたが我慢したり、背負ったり、頑張る必要はないってことだ。
これをすると、シンドくなるだろう?
そうならないためには、相手の幸せがあなたにとっても同じように幸せでなければならない。
もし、そう思えないのなら、関係を諦めるか、そう思えるだけの自分になるしかない。
そのためには、自分自身を知る。これに尽きる。
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