昨年5月に岡崎へ来た。
それも、何の前触れもなく。
住みたい部屋は決まっていたけれど、建築中でそのタイミングでは早すぎたので、ひとまず1ヶ月ほど別のとこに引っ越した。
生まれてはじめての一人暮らし。
とにかく女神ちゃんの住む街へと衝動もあって来たけれど、もちろん行動の理由はそれだけではない。
僕自身が自分のために自由を知るためだった。
それは、フィジカルもだけど、何よりもメンタル面が大きい。
何にも縛られないという生活をしたかった。
それにより得られる自由を体験したかった。
だから、最初は戸惑った。
本当にそんな動機で良かったのか?
こんなに自由になって良かったのか?
それでこの先も生きていけるのか?
土着とまではいかないが、僕はこれまで人と向き合って仕事をして来た。
僕という人間の能力と魅力で仕事を手に入れて来た。
だけど、それは全てあそこにあったから、引っ越すということは、それらを全て手放す覚悟が必要だった。
1ヶ月が経ち、予定の部屋へ引っ越すことができるようになった頃になって、ようやく一人暮らしにも慣れて来た。
そして、自分の選択に間違いはないんだろうと思えるようにもなって来た。
理由は分からないが、なんとかなったからだと思う。それが自信にもなって来たんだろう。
多くの人が若かりし頃に経験するであろう一人暮らしも、40歳になって初体験ともなると、それなりに大変だった。
だから、精神的にやられそうにもなったけど、そんな時もやっぱり自問自答があったから、立ち直れたし、立ち向かえた。
環境を変えるってことは、大変なことだ。
それは、慣れるまでに誰にでも起こることだろう。
人間は慣れの生き物だから、変化があると、異常を感じる。
その繰り返しを僕は、一年の間に3回経験できる。
これは、とても大きな経験になるだろうし、それだけ自分が自由なんだという証だと思う。
次の生活は一人暮らしではなく、女神ちゃんとの同棲だから、これからは僕の本懐を遂げるターンってことだ。
自由でありたい。
そう願って始まった僕の旅は、これから形を変えて、そして次からは手を取り合って、また新たに始まる。
ただただ、楽しみでしかない。
旅はいつでも自由と幸せを与えてくれる。
人生は旅のようだと言う言葉の意味が少しわかって来たような気もする。
さて、明日からの旅も楽しんで行こう。
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