それも難しい話じゃない。
まずは少しイメージして欲しい。
例えば、あなたは先日2人の人と知り合ったとしよう。
1人は、友人と2泊3日のキャンプに行った時に紹介された人。異性でも同性でも良いけれど、なかなか馬があって、夜通し会話は盛り上がった。
もう1人も友人の紹介だったけれど、その人とはお茶して別れた。でも、1人目同様に話は弾んだ。ただし、実はこの人とは以前から、あなたのよく使う交通機関で何度も顔を合わせていたという事実がある。
さて、この2人はどちらも友人の紹介だけど、異なる点がある。
前者とは2泊3日という長い時間を共に過ごしたという「時間」の長さ。
一方で後者は、時間は小一時間程度だが、顔を合わせた「回数」の多さ。
どちらの人とも同じだけシンパシーを感じていた場合、どちらとより仲良くなれたと思うだろうか?
前者と思った人も多いかも知れないが、心理学的には後者との方が仲良くなりやすい。と言われている。
つまり、一緒にいた時間の長さよりも、顔を合わせた回数が多いことにポイントがあると言うことだ。
仲良くなるというと、相手との共通項やフィーリングなどで変わるので、親近感と言い換えるけれど、人が親近感を抱きやすくなるのは、接触回数によるということになる。
テレビタレントに親近感を抱く理由は、日々彼らの顔を見ているからだ。
別に一緒にいたことなんてなくとも、何度も顔を見せていれば、人は親近感を勝手に抱く。
だから、誰かとお近づきになりたいと思う場合は、接触回数を増やせばいい。一回の時間は刹那でも、回数が増えれば心は動く。
これは、プライベートでもビジネスでも使える。
ただ、プライベートの場合は注意が必要であることは言うまでもないだろう。節度とモラルを守って、接触回数を増やすことだ。
接触回数というのは、顔を見せるだけではなく、メールなどのコミュニケーションも同様だ。
顔を見せれば脳が意識するし、連絡を取れば心が意識する。
ようは、あなたを思い出してもらう頻度を増やすことが重要ってことだ。
しつこいようだが、お近付きになりたいなら、恐怖や不安で思い出させてはいけない。
人は出会ってから21日の間に3回以上接触すると、親近感を抱きやすいとも言われている。
ビジネスだと、初日から3日以内にサンキューレターを出し、1週間後に何らかのコンタクトを取り、以後21日まで7日ごとにコンタクトを取れれば、4回の接触がされて、親近感を覚えやすくなる。
これはできればSNS以外が良い。
ぜなら、SNSは不特定多数と受け取ってしまうからだ。
あくまでも接触は「自分ごと」と感じてもらわなければ意味がない。
「私のために届けてくれている」と思わせられれば、たとえ顔が見えない法人でも、悪くは思わない。
不思議なことだが、人はやはり自分にしか関心がないから、そこに寄り添ってくれていると感じられれば、個人も法人も関係なく、親近感を抱いてしまうのだ。
まぁ、プライベートの場合はどうしても相性が優先されるから、この理論でも覆らないことはあるってことは承知されたし。
逆を言えば、相性が悪くないなら、この理論に基づいて行動すれば、仲良くなりやすいってことだ。
もし、あなたにそのような相手がいるのなら、幸運を祈る。
くれぐれも嫌な思いをさせてはならない。
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