タパスに関しては、ヨガ入門前のボクでは、言葉の邦訳しか分かっていないが、ヨガの八支則の一つで、努力、修練を意味する。八支則などについては、今後、考えることもあると思うので、用語の意味など詳しくは、こちらを参照。では、本題へ行こう。
タパスからの質問
タパスからの質問2は、次の通りだ。
私は我が子や家族、友人に対して優しくするように自分に優しくできていますか?
タパス
自分で言うのもなんだが、ボクは人に優しいと評価されていると思う。驕りかもしれないが、自分でも優しく接してきたつもりでもいる。その上で、この質問に対して答えを考えるとすれば、まずは、「優しさ」の履き違えをしていないか?という疑問を持つところからはじめてみよう。
履き違えているということは、物事の本質を間違って捉えているから起こると思う。そして、もし履き違えているとすれば、それはどのようにして履き違えてしまっているのだろうか?
では、優しさの本質とは何かを考えてみる。
優しさの本質
優しさとは、別の言葉でどう表現できるだろうか?例えば、「親切」「思いやり」「温かい」などがそうだし、さらに広い言葉で言えば「慈愛」「博愛」なども優しさに関連はするだろう。いずれにしても、優しさの根底には、相手を大切に思える気持ち、それは愛とか感謝とかそういった思いから生まれる感情や思考、行動であると定義できそうである。
では、次の事柄は優しさなのだろうか?
家族経営の会社で、最近入った我が子を役員にして、部下を付けた。
極端な例だが、これは我が子への愛なのだろうか?優しさ故の決断なのだろうか?うん、完全否定するだろう。これは、愛でも優しさでもなく、甘やかしだ。
そう、甘やかすことと優しくすることは似ているが違う。つまり、優しさを履き違えてしまうと、甘やかしてしまう。似て非なるものだからこそ、この履き違えは怖い。明日から雪の予報なのに、間違ってノーマルタイヤからノーマルタイヤに履き間違えたくらい怖い。
ボクの優しさはどうだろうか?無論、他人に対する甘さもある。そして、同様に優しさもある。が、自分に対してはどうか?優しくできているのだろうか?甘やかしているだけではないだろうか?
この問いに対するボクの答えは、甘やかしている。そう思う。
そもそも、優しさの根底には相手を思いやる気持ちがあるのだから、そこには時に厳しさも必要になってくる。つまり、優しさと愛のある厳しさは同じ性質を持つ。ボクは自分に厳しくできていただろうか?自信を持って「はい」とは言えない。というか、できていないと答える。
また、甘さを他人に向けると、相手が付け上がることもあるのだが、これは自分に対しても同様だ。自分も調子に乗ってしまうのだ。
優しさと甘やかし
このように考えると、優しさというのは、相手の成長や変化を願う気持ちとも言い換えられる。厳しく接することも、相手の向上を願う故であるからこそ。一方で、甘やかすことに向上はない。むしろ、ちょっとしたハードルからも逃げる弱さを生む。
そもそも、自分に対して優しくできていない者が、他人に対して優しくできるのだろうか?
できなくはないだろう。だが、他人に対する甘さ故に判断を間違い、自分を追い込むこともある。ボクの場合で言えば、安請け合いすることがその例だ。ボクしかできないことであれば、それでも良い。だが、ボクでなくても、頑張れば自分でできることなら、そして、それを本人がした方が良いことなら、それは厳しさで対応すべきだ。
ただの優しさだけであれば、他人に対しても与えられるのだと思う。きっとボクの優しさの多くは、単に優しいだけで、厳しさがあったわけではない。自分に対しても同様に。
いや、特に自分対しては愛を持った優しさなど考えたこともない。ボクは多くのことの原因が自分にあると考える癖があるからだ。弱いくせに精神的に自分を追い込む癖があると言ってもいい。そして、自分を壊す。
この癖は排除すべきだろう。それこそ、自分に優しくできるはずがない思考だ。自分に原因があると考えるということは、相手の責任に目をつむり、自分の責任に自分で転嫁することだから、二重にしんどい。なんのためにそんなことをするのかと言った話だ。
自分は悪くないと考えるわけではないが、質問1の回答のように、相手が悪いと割り切る思考も大切だ。そして、それが自分を大事にできる思考への第一歩とも言える。
まずは、自分を大事にするために、愛をもった厳しさ=優しさで自分に接しなくてはいけない。
結論
そのためにはどうすればよいのだろう?
今のボクにとって、それは叶えたい夢のための挑戦を一つずつ続けていくことだろう。挑戦をするためには、甘やかしていてはできない。しんどいと思えることも、自分に厳しくして、一歩ずつ進ませる。その先に開ける未来が夢に近づいているのであれば、それは本当の優しさと言えるのではないだろうか?
その時、ボクは、自分に優しくできていると答えることもできるのだろう。それまで、ボクは挑戦を続けたいと思う。すでにいくつか挑戦を始めたとろこだ。明日の自分に優しくあれるように。
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