読み手を意識するというのは、商売や広告においてはとても重要で、いわゆるターゲットを定めるってことなんだけど、例えば性別、年代って大幅なというか曖昧なものではなく、誰か?というとこまで決めたほうが良い。
誰か?ってのは、個人を特定するってことだ。
それは、実際に知っている人でも良いけれど、周りにターゲットらしき人がいないのであれば、ちょっとリサーチをして、架空の人物を作り上げればいい。
言ってしまえば、漫画の主人公を作るみたいなものだ。
ただ、漫画とは違って、幅を持たせる必要はないから、家族構成から趣味、思想、経歴、人間関係、性癖、果ては顔、体型なんかも全部決めてしまっていい。というか、その方がリアリティを持ってイメージできるからベストだ。
もちろんだけど、ターゲットとして理想となる人物像でないといけない。
とにかく、こういう理想の顧客がいたらいいなぁって人を想像して創造してやればいい。
なぜそこまでするのか?というと、例えば、相手の顔を思い浮かべて書く手紙と、どこの誰かも知らない人に書く手紙とでは、何を書いて良いのかからして変わるだろう。だからである。
名無しの権兵衛さんに対しては、何から話し始めれば良いのかさえも分からないじゃないか。
だから、実在する人物のごとく考える。
そうすると、「あぁ、この人ならこういう悩みを持っているから、こんな切り口で書けばいいな」とかってことが考えやすくなる。
これは、SNSの投稿でも同じだ。
その投稿を誰に向けているのかで、不特定多数であっても反応する人が変わる。
ハッシュタグなども、ターゲットを特定していれば、絞り込むこともできるだろうし。
そして、ターゲットと言っても一人じゃないはずだ。
見込み客なのか、新規客なのか、休眠客なのか、既存客なのか、VIPなのかでも違う。
見込み客に対して、既存顧客に対するような語りかけ方をしたら失礼にあたるし、そもそも不信感を持たれる。
だから、ターゲットは自身との関係性に合わせて複数人設定しておく必要がある。
また、そのターゲットによって伝えるべき方法も内容も変わることは言うまでもない。
まぁ、本当にマーケティングというのは、多種多様で多角的に取り組まなければ、目的には到達できないんだなぁと、自分で書いてて改めてその複雑さを認識してしまう。
ただ、一度作り上げれば、後は繰り返しと改善だから、なんでも0→1が難しいのは当たり前のことか。
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