でも、ボクはそう思ってない。
実働だけでこの値段設定をしたわけじゃない。
先ほど、あなただから頼みたいってレベルになることについても触れたけど、それはいわゆる付加価値がそこにあるってことだ。
んじゃ、付加価値ってなんだ?
100%ではなく120%の仕事をすること。これは目に見える分、分かりやすい付加価値。例えば、ここまでやれば100点の仕事でも、そこに何か一手間加えれば、さらによくなるとしたら、加えてあげる。これで120点と思ってもらえればいいわけだ。
飲食店のお見送りとか、そんな感じ。
だけど、これは目に見える分、誰にでもやろうと思えばできる。
だからこそ、目に見えない付加価値が大切やと思う。
目に見えない付加価値ってのが、タイトルからも分かると思うけれど、「考える」こと。
この考えるってのは、「相手のことを考える」ってことだ。
例えば、飲食店が分かりやすいから、また例にするけども、予約したお客様の事前情報があるとすれば、相手の好き嫌いを考慮してあげるとか、好みに合わせて料理を工夫するとかってこと。
料理自体が商品だから、そこへの料金はわかりやすいけれど、そこには思いやり、つまり、お客様のことを考えて作るという愛が含まれている。
この愛にこそ付加価値がある。とボクは思う。
だから、時給30,000円の仕事となると、実働は一時間としても、実際にはその倍ほどの思考もあるわけで、それをなくしては、そもそも価値なんて生まれない。
仮に実働に至るまで、実働中、実働後にも思考があるとしたら、相手のために費やす時間は一時間ではなく、三時間とか四時間になる。
だから、30,000円の時給は正しくは、時給10,000円とか7,500円程度だ。
頭の中で考えるのはタダだから頭を使えというけれど、それを付加価値として捉えておかないと、しんどい。
相手のことを想い、より豊かに、より幸せになってもらうために思考を巡らせる時間を軽んじてはならないとボクは思う。
思考のない仕事が悪いとは言わないけれど、思考がない仕事でないと、あなただから頼みたいとはならないってわけだ。
さて、そんなわけだから、いつも相手のことを想って思考を巡らせているボクの仕事は、すでに時給が破綻していると言えるな(笑)
ようするに、ボクのベースにあるのは、愛だろ?愛。
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