サンキューレターの持つ意味

マーケティングに触れて、マーケターになりたい!と思いはじめた頃、はじめて会った方々に向けてハガキに手書きでお礼を書いて出していた。

これをマーケティングではサンキューレターと呼ぶんだけど、やってる経営者や会社は少なくはない。

だけど、案外惜しいって感じるハガキが多い。

もちろん、サンキューレターが届くだけでも他所とは違うってことにはなるんだけど、その為(差別化)だけにレターを出してるなら、勿体ないよなぁと思うわけだ。

確かに嬉しいとは感じるし、他所より好感はもてるんだけど、何のためにサンキューレターを出すのか?ってことを考えたら、ここにこそ時間をかけるべきでは?と、僕はそう考えている。

どういうことか?と言うと、サンキューレターに多いのは、粗方デザインされていて、そこにプリントされたテキストがあり、一言だけ手書きで添えられているという体裁のものだ。

分かる。

手間なのはわかる。

たとえハガキサイズとは言え、手書きとなれば大変なのは僕もこれまで何十枚と書いて来たから知っている。

だけど、せめてだ、一言ではなく数行は書いた方が良い。

そりゃ、接客数が多すぎて誰かまでは分からないってこともあるのかも知れないけれど、お客さまってのは、誰だって有象無象扱いされたくないものだ。

当たり障りのない一言で済ませるよりも、何か一言でも「あ、私のこと覚えてくれてるんだ」と思わせられるようなメッセージがあるのとないのとでは、雲泥の差だし、それを書こうと思うと、手書き部分が多くないと難しい。

だから、僕は全面手書きにしていた。

やめたかったけど、そうしていた。

ただ、それだけの価値のある行為だ。

時間をかけて、手間をかけて書いたハガキは、それだけでお客さまに伝わる。

入り口ともなるサンキューレターでそれが出来ないなら、ファンを作るまでの数ある段階でも手を抜きかねない。僕はそういうところに真面目だから、そう思う。

さらに言えば、相手が中年以上なら、少し文字を大きめに書くとかって気遣いも必要だ。

ちなみに、僕は字が汚いので、文末には追伸として、「達筆にて読めないこともありますが、ご愛嬌とお許しください」的な一言を入れていた。

これは、少しでも笑ってくれたらいいなぁという思いからだ。実際に文字は汚いし、相手もそう感じながら読むだろうから、たとえ笑われずとも「分かってるんかい」とハガキにツッコんでもらえでもしたら最高じゃないか。

僕が何を言いたかったか伝わっているだろうか?

今のご時世、手書きのハガキなんて珍しいんだから、それだけでもお客さまにとっては嬉しいことだけど、どうせやるなら、もっと伝わるように工夫しようねってことだ。

めんどくさいことをあなたのためだからやってます。

商売人はこれでいい。

お客さまにはそれだけで、自分があなたにとって大切な存在なんだと伝わるのだから。

これ以上に新規客や見込客に想いを伝えて喜ばせられる簡単な方法を僕は今のところ知らないので、知ってる人はLINEやSNSで教えて欲しい。

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