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作り上げられた虚像と生きていた

今朝、ボクがクズたる所以について書いたんだけど、そこで触れていた、ボクが親兄弟の目を気にして生きてきたことについて、ここでは自分なりに振り返っていく。仕事から一旦帰宅し、次の仕事までに時間が出来てよかった。執筆中毒のようだ。

さて、ボクはこれまでの自分が、何に重きをおいてきてたのかに気付いた。そして、それが自分にとって一番負担で、解放されたいと切実に望むべきことやと知った。だから、今はそのために生きようとしているんだけど、、、そんなこれまでの自分をしっかりと認めてあげないと、前進できないと思うので、書くことにした。

作り上げられた虚像と生きていた

この記事を書くまでにも、自分なりには気付いてたし、そんな記事も書いた。だけど、これをもっと深く考えないと、この問題は根深いものがある。では、ボクの生誕から簡単に振り返る。

ボクが長男として生まれ、1歳5ヶ月で弟が出来て、我慢を覚えてたってこともどこかの記事で書いた気がするけど、その日から、ボクは自分を演じて生きてきたと言える。まぁ、これは下の兄弟ができれば、誰でも経験することだ。兄や姉になるとは「我慢」することだと。

演じているわけだから、そこには観客が、見ている人がいるわけだ。つまり、ボクは常に人の目を気にして、彼らの望むボクになろうとしていた。観客は、もちろん親兄弟、祖父母たちだ。

彼らに褒めて欲しくて、認めてもらいたくて、ボクは必死に長男であろうとしてきた。ほんとは自由を求めているのに、守れるはずもない彼らを守ろうと思っていた。守るってことは、そこにいなきゃできない。ボクは自由であってはいけなかった。

いや、そもそも、誰も守る必要なんてない。人は自分のことは自分でできる。別に彼らも守ってもらおうなんて思ってもいない。ただ、ボクはそこに存在意義を感じたのだろう。この観客たちに気に入られるためには、頼れる存在でなければならないって思っていたのだ。

小学生の頃、受験したいと母にお願いした。ボクは、あの小さな町から逃げ出したかった。私立に通えば、あの町から少しでも離れられると思ったのだろう。今だからそう思っているんだけど、ボクはあの町で見上げる空の小ささには息が詰まりそうだ。

そして、私立中学に通うことになったんだけど、男子校なりの厳しさ、校則に縛られ、ボクは嫌気がさしていた。だから、中学二年生の頃、一ヶ月程度だけど、登校拒否の時期があった。だけど、ギターを始めたことや、友人との関係を深めることで、あの鳥かごの中にある自由を見つけられたから、無事高校まで通うことができた。

高校生の頃に、父親が税理士になり、後を継ぐことを期待されたボクは、21歳の頃に無理して勉強を始めた。でも、2年で無理だと悟った。

その頃からだと思う。自分の中で違和感を覚えたのは。

「どうやら、オレは他人の敷いたレールの上を歩こうとしている」

そう思ったのだけど、これは間違いだ。いつもボクは、自分で取捨選択している。決めているのはボクだ。自分で勝手にレールを敷いた。レールなんて敷く意味もないのに。

そして、29歳の頃、結婚するんだけれど、ここからの10年間も同じだった。ボクの選択肢は、元妻のためではなく、親兄弟が認めてくれるか。もちろん、自分ではそんな風に思っていない。自分で家族のために決めたと思っているし、事実そういう決断もあった。

結婚して8年経った頃、ボクと彼女との間に大きな亀裂が出来たできごとがあった。その時、ボクは彼女を守ろうと思った。その選択をしたつもりだったけど、彼女は「私より親兄弟を取った」と言った。ボクには理解できなかった。彼女を守ろうと思っているのに、なんでそう取られたのか分かるよしもなかった。

だから、「この人は、オレを目の敵にしたいんじゃないのか?」なんて風に思っていた。

それから、なんとか関係を修復しようと努めた。だけど、原因も分からずに、何ができたのだろう。結局、その溝は埋まることなく、ボクもその原因に昨日今日まで気付くことなく、自分を壊し、二人の関係を壊し、子どもとの日常も壊した。

そして、先ほどの記事にも続いていく。

気付けなかった原因

なぜ、ボクは親兄弟の顔色をうかがうような生き方をしていたのだろう。しかも、そのことに気付かなかったんだろう。この問題の根本はそこにあるのだから、原因に思い当たるまでは、書き続けるしかない。

とりあえず、何から正解が導き出せるのか分からないから、適当に書いてみよう。

この問題は、きっとトラウマ的なものじゃない。ボクの勘違いから始まっているように思う。そう、怒られるとかではなく、褒められたいとか、そっちの欲の方に起因していると思う。

承認欲求が強かったのだろうか。きっとそうだ。だから、誰かが望んでいる自分になれば、喜んでもらえると思っていたのだ。そうだ、ここの勘違いが原因だ。

いつからそうだったのかは分からないけれど、随分と長い間「こうあれば、あの人は喜んでくれる」という生き方をしていたんだ。そして、その生き方の対象が常に親兄弟だった。

本当は心の声が聞こえていた

この生き方は、その度に仮面を被っていく。だから、ボクは自分が何者なのか分からなくなることを防ぐために、対象を絞ったのだろう。そして、今気付いたが、その本当の対象は母だ。幼少の頃に母を支えないといけないと思っていたことを勘違いして、母を喜ばせることをさも自分の意思のように決めていたんだ。

それが、母からの愛情への恩返しのつもりだったのだろうか。ボクは、母を安心させる生き方をしなければいけないと思っていたけど、それは母の望むボクでなければいけないわけだ。もちろん、これは大間違いで、本当に母を安心させる生き方ってのは、ボクがボクである生き方だ。だけど、ボクは偽りのボクの生き方を選んだ。

ここがボクの本質から大きくズレている。

何度も書いているけど、ボクは自由を求めている。これは嘘偽りのないボクだ。

だから、いつも家から逃げたかった。干渉されることが嫌で嫌でたまらなかった。「ほっといてくれ」と何度も願った。これがボクの本質、本音なのに、今も実家にいる。

そりゃ心が歪むわけだ。

そう思うと、ボクはいつも自分の心の声を聴いていた。だけど、それができない理由が分かっていなかった。

ボクの自由の翼はずっと閉じたままだった。本当は、広げたくて、ウズウズしていたはずだ。だけど、それを広げることを誰も望まないと思っていた。ボクがいなくなれば、遠くへ行けば、母を守る人がいなくなると思っていた。

その心配はもういらない。だって、母は自分のやりたいことをしているし、今は弟が色々と面倒も見てくれている。

そう、ボクが翼を広げても、飛んでしまっても、誰もそれを悲しむ人はいない。最初から、そんな人はいない。そんなのは、ボクが勝手に作り上げた虚像だ。飛べばいい。

結局、最後はhideに教えられたわけか。ちなみに、ボクの元カノもhideのような人だから、どうやらボクはそこに、hideの何かに守られているらしい。

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