ボディランゲージやアイコンタクトや阿吽の呼吸なんてコミュニケーションの方法はあるけれど、生きてる間のコミュニケーションの殆どは言葉で行う。
だから、言葉は大切だ。
言葉の大切さなんていちいち気にして生活してないけれど、言葉を軽んじてはいけない。
どの言葉を使うのが適切なのか、それをTPOで使い分けなくてはいけないし、大抵の人は相手との関係性によってそれを無意識にしている。
ただ、言葉使いはそうやって変えられるんだけど、言葉の方向性や言葉の種類は変えられないことが多い。
前にも書いたけれど、基本的に人は自分の世界の中にある言葉を使ってしまう。相手の世界にない言葉かもしれないなんて考えることもないだろう。
「アタリがあったらフッキングすれば良い」なんて言われても「アタリ?」「フッキング?」となるなんて思わずに使ってしまう。
同じ世界に住む人に対して使うならそれで良いけど、初心者やそうでない人には通じない。
そのような言葉の種類を意識することも案外ない。
そして、こういうことが起こる原因が言葉の方向性を意識してないから起こる。
言葉の方向性とは、自分の話したいことを話すか、相手に伝わるように話すかってことだ。
伝わるように話そうとすれば、言葉の方向性は相手に向く。違う言い方をすれば、相手の立場から物事を見るってことだ。
そうなれば、言葉は変わる。
専門用語も使わなくなるだろうし、相手にとって有益な話となるような言葉を選ぶだろう。
そして、そのように伝えなければ、言葉が通じない場面というのは多々ある。
それは、大なり小なりの交渉の時だ。
相手に何かしらのアクションを起こしてもらいたい時、その為の言葉は相手に伝わるような言葉でなければならない。
例えば、「私はココがスゴいんですよ」なんて自慢じゃなくて、その自慢が相手に与える影響やメリットを伝えなければ、伝わらない。
釣りが好きだから、新鮮な魚を食べられるとかってことだ。
私は釣りが好きなんです。だから、釣りに行きませんか?
と言うよりも、あなたに本当に美味しいイカのお刺身を食べて欲しいんです。だから、釣りに行きませんか?とか、まぁ、例えがイマイチだけど、そんな風に言われた方が、まだ興味が湧くだろう。