この本の感想は八支則について記事を書き終えてから、改めて書こうと思う。
今回は、ヤマ(禁戒)の2つ目「サティヤ(誠実)」について。ヤマ(禁戒)は、日常生活でしてはいけないこと。禁じべきこと。常に心がけるべき、道徳的な教えのことだ。では、行く。
サティヤ(誠実)
本当の自分に守られていることを知ること
出典:ヤマ・ニヤマ: ヒマラヤ聖者が説くスーパーマインドになる10の教え
サティヤは、嘘をつかないという教え。誠実であるという教えです。嘘なんてついてないと思う人も多いと思うのですが、他人につく嘘も、自分につく嘘も、大きな嘘も、小さな嘘も、嘘というのはたくさんあります。特に、自分自身への小さな嘘は、気付きにくいように思います。
嘘は、人を傷付けます。そして、自分も傷付けます。つまり、嘘をつくとアヒンサーに反する。暴力になるということです。
こちらの記事に書いたように、ボクはカッコつけたり、見栄をはることがあります。これは嘘です。ありのままの自分ではありません。このような自分への嘘は、たとえひとつひとつは小さくとも、積み重なり、自分を騙し続けることになります。自分を偽ることは、非常にしんどいです。
嘘は身を滅ぼしかねません。少なくとも、ボクはそのせいで心が壊れた経験があります。それでもまた、自分でも気付かない内に自分に嘘をついてしまっています。小さな嘘は癖になりやすいようです。
嘘をつかないということは、ありのままを認めるということ。素のままの自分で接するということです。だからと言って、自分の価値観と異なる人に、自分の価値観を押し付けるようなこともしてはいけません。自分が正しければそれでよく、人によって正しさは異なることもあると、それをそのまま受け入れれば良いのです。
常に人を愛し、自分を愛し、誠実に生きていくことが大切です。
嘘をつくと、心の中で違和感を覚えるはずです。それすら気付かないくらいに嘘で塗り固められた人生ではないはずです。なので、その違和感に気付いたときには、「本当にこれは正しいのか?」「自分がしたいことか?」「これで気持ちよくいれるのか?」「相手を傷付けないか?」「自分を傷付けていないか?」と自問し、答えを出せば、小さな嘘もつかずに済むようになるのではないでしょうか?
ただ、自分に嘘をつかないことは大切ですが、相手に迷惑をかけないようにしなければいけないことだけは忘れてはいけません。相手に迷惑をかけるような行為は、自分の弱さから来ているはずです。相手が迷惑と思っているのかどうかは察するしかありませんが、迷惑になると思うのであれば、自分の正しさが本当の正しさなのか?自分の弱さから思い込んでいるだけではないのか?なにかに執着しているだけではないのか?自分を見つめ直しましょう。
ボク自身、嘘をつかない行動が相手に迷惑をかけているんだろうなと気付き始め、これは執着していることが原因だと思ったので、執着しないように努めています。と言っても我慢しているわけではありません。執着というのは、執着を持っている対象が自分の心を縛っていると考えたので、自分は誰にも縛られない。自由なんだ。と考えるようにしただけです。
すると、少し心が楽になりました。執着に気付き、執着していることを認めれば、そこから解放されるようです。この状態がより素に近い、ありのままの自分なのでしょう。とは言え、まだまだ、弱さがあるので、これからもサティヤの教えを守り、自分に誠実でいられるよう、人を愛し、自分を愛して生きたいと思います。日々タパス。
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